防音カーテンは、期待して買うと落胆しやすい商品です。理由は効果がないからではなく、効く音の範囲が限定されているのに、そう書かれていないことが多いからです。
効く音・効かない音
効く: 車の走行音、電車、屋外の話し声、近隣の工事音、室内の反響(自分の生活音が外へ漏れるのを減らす効果もある)
効かない: 上階の足音、隣室からの壁越しの音、排水管の音
判定は簡単です。窓を閉めたときに音が明らかに小さくなるなら、窓が入口なのでカーテンが効きます。窓を閉めても変わらないなら、音は構造を伝わっているのでカーテンでは止まりません。
防音カーテン(5重構造・1級遮光)
相場:6,000〜14,000円 / 2枚 / 総合 ★★★★★ 4
窓から入る車・電車・話し声を減らす。遮光・断熱もまとめて効く。
こんな人に:幹線道路・線路沿い/窓の外の声が気になる人
良いところ
- 取り付けはレールに掛けるだけ
- 冷暖房費も下がる
注意したいところ
- 重く開け閉めが少し重い
- 窓以外から回り込む音には無力
サイズがすべて
防音カーテンの効果を決めるのは、生地の厚さよりも窓を隙間なく覆えているかです。音は隙間から回り込みます。
- 幅:カーテンレールの端から端まで測り、その1.05倍以上を選ぶ。左右のリターン(壁側の折り返し)が作れると理想的。
- 丈:床から1〜2cm浮く長さではなく、床に触れる長さにする。掃き出し窓では、この差が一番大きく効きます。
- 上部:レール上部の隙間から音が抜けます。気になるならカーテンボックスや上部カバーを併用。
つまり、既製サイズが合わない窓なら、高い生地を選ぶよりオーダーサイズにしたほうが結果が良くなります。
「5重構造」「1級遮光」の見方
- 多層構造:層が増えるほど質量が上がり、遮音に有利。ただし重くなり開閉が重くなる。
- 1級遮光:光の遮蔽率の等級で、遮音の等級ではありません。ただし遮光生地は密度が高いので、結果的に遮音性も高い傾向があります。
- 裏地付き:既存のお気に入りカーテンを残したい場合、裏地だけ追加する選択肢もあります。
数値で遮音性能を明記している製品は少数派です。「〇dB低減」という表記があれば、測定条件(周波数)も併せて確認してください。低い周波数ほど止めにくく、カタログ値は高音域で測っていることが多いです。
隙間テープとの併用が本命
カーテン単体より、サッシの隙間テープ+カーテンの組み合わせのほうが体感の改善は大きくなります。窓そのものの気密が上がるためです。
順番としては、まず数百円の隙間テープを試して、それでも足りなければカーテンに投資するのが失敗しにくい流れです。全体の優先順位は賃貸でできる防音対策12選で解説しています。
期待値の目安
体感としては「窓を1枚多く閉めた程度」です。うるさい道路が静かな住宅街になるわけではありません。ただし、寝室で眠りに落ちるまでの時間や、在宅ワーク中の集中の持続には、この程度の差でも効きます。
もっと直接的に音を落としたい夜は、耳側の対策のほうが確実です。睡眠用耳栓とホワイトノイズの比較を参考にしてください。